医学生が挑戦! 30分間で病気を何個書き出せるか?
30分間で病気を何個書き出せるかチャレンジ
タイトルの通り、大学で医学を学ぶ筆者が30分間で病気を何個書き出せるかに挑戦しました。病気を書き出してみようという本企画のきっかけは、海堂尊が一般向けに病気について解説した読み物『トリセツ・ヤマイ』です。
- 作者:海堂 尊
- 発売日: 2013/05/23
- メディア: 単行本
この本は、世の中にある病気を分類して一つひとつの病気をコンパクトに解説していくことで読者自身が「ヤマイ世界」を俯瞰できるようにするというコンセプトで書かれたものなのですが、その序章にこんなことが書かれていました。
レッツ・「トリセツ・ヤマイ」
勉強を始める前に、今の君自身が持っているヤマイのリストを書き出してみよう。
これはテストみたいなものだけど、採点するのは君自身だし、点数を他人に見せる必要もない。ただしこの本を読み終わった時、もういちど自分でテストをしてみて、初めの「ヤマイ目録」と見比べてほしい。その時に、この本の価値がわかるはずだ。
ではまず、次のページに答えを書き込んでほしい。
これに触発されて今回の挑戦をしてみることにしました。30分は1800秒だから1秒に1個書き出していけば1800個書ける......?
本記事を読んでくださっているかたも今から30分間ぜひ挑戦してみてください!
結果発表!
はい、30分が経過しました。筆者の結果は、、、89個でした。1800個なんて夢のまた夢でしたね。悪性腫瘍や感染症は結構ポンポン思い付きましたがその他の分野の病気があまり出てきませんでした。勉強不足ですがモラトリアム医学生なので大目にみてください。数年経って国家試験の勉強をする頃になったらもう一回同じ挑戦をしてみます。
筆者の結果の詳細はこちら
- 肺がん
- 胃がん
- 膵がん
- 大腸がん
- 白血病
- 悪性黒色腫
- 皮膚がん
- 咽頭がん
- 肝細胞癌
- 子宮頸がん
- 前立腺がん
- 甲状腺がん
- 膀胱がん
- 乳がん
- 色素性乾皮症
- 卵巣がん
- 血友病
- 鼻がん
- COVID-19
- SARS
- MERS
- AIDS
- ATL
- B型肝炎
- C型肝炎
- ツツガムシ病
- ライム病
- 象皮病
- 眠り病
- ハンセン病
- 麻疹
- 風疹
- 破傷風
- 日本脳炎
- 帯状疱疹
- マイコプラズマ肺炎
- 結核
- 紅斑熱
- デング出血熱
- エボラ出血熱
- マラリア
- インフルエンザ
- 天然痘
- ペスト
- コレラ
- 黄熱病
- 糖尿病
- クッシング病
- バセドー病
- 橋本病
- フェニルケトン尿症
- 無ガンマグロブリン血症
- リウマチ
- 巨人症
- 川崎病
- 脳卒中
- 心筋梗塞
- 気胸
- 胃腸炎
- 逆流性食道炎
- 胃潰瘍
- 肝硬変
- 前立腺肥大
- ダウン症候群
- クラインフェルター症候群
- 胎児赤芽球症
- 二分脊椎
- 無脳症
- 鎌状赤血球症
- 無精子症
- 手足口病
- 水俣病
- クローン病
- 潰瘍性大腸炎
- ALS
- 尿道結石
- 膀胱結石
- 緑内障
- 白内障
- 中耳炎
- う蝕
- 歯周病
- 口唇ヘルペス
- 顎関節症
- アルツハイマー病
- ハンチントン舞踏病
- モヤモヤ病
- 躁うつ病
- 統合失調症
病気は全部でいくつある?
病気はどれくらいの数があるのか気になりませんか? この数はもちろん病気の分類や定義によって変わる数ですが、病気の数が1000個程度なのかはたまた1000万個程度なのかといった見当をつけることには意義があるはずです。
『トリセツ・ヤマイ』にはこのように書かれていました。
WHO(世界保健機関)が国際疾病分類(ICD)という病気のカタログを作っているが、そこに載っている病気の数は現在およそ1万だという。
ICD (= International Classification of Diseases)の最新版は2019年5月に承認されたICD-11です。しかしこれの日本語版はまだ公表されていません。ICD-11の一つ前の版であるICD-10の日本語版はこちらで見ることができるので覗いてみてください。
『トリセツ・ヤマイ』の、ICDに載っている病気の数はおよそ1万だという記述はおそらくICD-10の分類項目数が約1万4000であることについて述べていると思われます。ICD-11の分類項目数は約1万8000に増えているので、病気の数は現在1万から2万ぐらいというふうに理解するするのがよさそうです。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。